真っ赤なスカート



よく私は死にたいと言うけれど
実際死んだらどういう気持ちなのか?

実際に自殺という行動を起こすまでどういう手順を踏んでどういう気持ちでいるのか?

とても興味深いことである。

そもそも私はメンヘラではない。
似非メンヘラである。
病名もないのに辛いだの死にたいだの喚いている。要するに甘ちゃんである。
しかし本当に、死ぬほど辛いというのはどういう気持ちでありどういう状態なのか?

(確かに私も日頃辛くて、死んでしまいたいと思ったりこのまま死ぬのではないかと思うことはしばしばあるが、自死には至っていないばかりか未遂とも言えない未遂しかしたことがない)

まずどんな状況下で、それだけ追い詰められることがあるのか。
私は辛いことがあったら逃げるので、学校が辛ければ学校なんて行かなかったし、今だって仕事が辛くなったので転職を考えている。
自殺に至るような人は、そういう逃げるようなことができない人なのだろうか?

また、手段として何を用いることが多いのか。
首吊りは汚いし飛び降りなんかも汚いし
なるべく迷惑かけずに死にたいので、そういった方法は用いたくはないものである。
私だったら凍死か、百合の花に囲まれて安らかに死にたい。

と、ここまで書いて、
本当に死にたくなった人は手段など選ばないし、本当に死にたくなるほど追い詰められた人にとってはどんな些細なこともきっかけにはなり得るというとてつもなく当たり前のことに気がついた。

本気で死にたきゃその後のことより自殺の確実性をとるだろう。
未遂に終わった時の後遺症のことを考える奴はなかなかいない。

また、本気で死にたいと思っているところに、ふざけてでも死ねなんて言われたら、あるいはそれも引き金となり得るのであろう。

自殺に理由がなくとも、自殺するような精神状況に至るまでには何らかの理由があるはずだ。


ちなみに私は死にたくても死ねない意気地なしである。