メンタルの一時的安定を見る。

最近、といってもここ数日、ちょっとだけメンタルが安定していてとてもよい。

一時期まったくできなかった仕事も多少できるようにはなってきたし





薬を飲まなくても眠れるというわけではないけどな





ところで、
三浦綾子さんの氷点をよんだ。
古本が平気なわたしには結構お高い買い物だった(古本で見つけられずに新品を書店で手に取った上に上下巻編成である)し、読んでる途中で眠くなったり理解能力低下したりしてちょっと物語が抜けてるのでまだ、読後の満足感を得てはいないけど。


再読してもっと理解を深めたいと思うけれど、まず一読して思ったのは、強い嫉妬とか自己愛とかに塗れた人間は、やっぱりちょっとヤバイということである。

ヤバイという広い意味を持つ言葉ひとつで片付けたら、とても頭の悪い人間みたいだが、とりあえず強い嫉妬や自己愛はヤバイ。

何がヤバイかって、そういう感情のある人間はやっぱり他人より自分可愛がりなので、利己的に行動したり、自分が思うようにならないと不機嫌になったりするので、他人をしあわせにするための選択ができないし、結果的に他人をしあわせにすることもできない。

夏枝という、美貌や富、優秀な夫や子供に恵まれた女性がいるが、この女性がまたヤバイのである。
この女性がどうヤバイかというと、この女性はおそらく人格障害の気がある。
どういう人格障害かはネタバレになる可能性があるので言わないが、この女性は恵まれてきた故に、人間としてあるべき何かをなくしてしまったのだろう。

人格障害の気がある故かどうかは知らないが、結構利己的なところもあるし、もうとんでもない女である。
この女が作中で、順当というほどでなくともそれに近い感覚で歳をとっていってくれて、本当によかったと思う。
歳をとった自分を諦めきれずに彼女が起こした悲劇と、歳をとらなかった故に彼女の身の回りにふりかかる災いとであれば、おそらく前者の方がずっとマシであろう。

ただ、夏枝の心情としては、本当に共感できる部分が多かった。
全てに共感できたわけではないが、近い将来自分はこうなってしまうだろうという予感のようなものはひしひしと感じた。

この物語は、ルリ子 という三歳の女の子が殺されるところから始まる悲劇の物語という様相を呈しているが、果たして本当にそうなのだろうか?
ルリ子がもし殺されなかったとしても、多少登場人物が変わるだけで、結果は同じなのではないだろうか。
夏枝はルリ子の母親だが、成長した姿を、ルリ子のものなら受け入れられたのか…


ほとんど感想というよりまだまだ疑問点であるが、まず一読して、ということで書き留めておく。
再読してどう変わるか、見ものである。

また、機会があれば、似たようなシチュエーションの話を書いてもみたい。
近いうちに挑戦しよう。

睡眠薬が効いてきたのか、文字がぐにゃぐにゃとどこかにいってしまいそうだ。
そろそろ寝なければ。


それではまた。