そして私は、人妻となる
先程の記事でも触れた通りだが、
私は明日、人妻になる。
今日が独身最後の日だ。
さて、相手はこのブログにも綴られているかれぴぴとやらか?というと、そうではない。
全く別の、小中の同級生と結婚する。
彼とはあしたで、付き合って2年になる。
この2年で、私は、というか、私を取り巻く環境は大きく変わった。
まず、故郷を離れて東京で暮らしている。
彼と付き合って3ヶ月と少しで、私は彼について上京した。
次に、メンタルの不調がすっかりなりを潜めている。
慣れない同棲生活、はじめこそこちらでも通院していたが、薬なんてなくても眠れるようになったし、そのうち安定剤がなくても仕事に行けるようになった。
どうやら鬱っぽかったのはPMDDとかだったのか、ピルなんかを変えたりして対応したが、それすらなくとも割合に安定した人間になった。
ほぼ寛解といった様子である。
メンタルの不調については、もしかすると発端は、今は元彼となったあの人にあったかもしれないと、離れてしばらくして思う。
というのも、離れてみてわかったことだが、彼はモラハラ野郎だった。
週末のデート、車内で何も話さずにいれば、何か話せと強要されたり、ようやく何か話してもつまらないと言われたり、仕事についてなど話そうものならニートのくせにとかパートのくせにとか言われたり、思い返せばなかなか理不尽で結構酷かった。
個人的に1番面白かったのは、2年前、今の彼氏と付き合い始めてすぐに、故郷で大きめの地震が来て、すごく怖い思いをした時。
しきりにキョロキョロとしてしまった自分に気づき、あれ?こんなこと、前にも…と思い返せば、それは元彼といる車内で喋ることを強要されて、何か話題はないかと見慣れた景色をしきりにキョロキョロと探る、在りし日の自分の仕草と同じだった。
あいつ、私の中で、大きめの地震と同じくらいのストレスだったんだ。災害そのものじゃねーか、と思って笑った。
そして、彼氏はいつも優しい。
私が黙っていても、彼は文句を言わない。
まぁ今思えば当たり前のことなのだが、当時はなんて優しい人なのかと思っていた。
というか、優しい人では勿論あるのだけれど、私自身のハードルが地下深くに埋まっているせいで、普通に優しい人が神仏レベルに優しく思えるものである。
2年経つ今も、若干後遺症みたいなものを感じながら、とりあえずは幸せにやっている。
親とも、離れたからこそそれなりに良好な関係を築けていて、上京時には資金援助を貰ったり、それからも何かと助けて貰った。
実父にも会った。
別にどうとも思わないが、過去に不倫してるくせに、お金のためとはいえ子供たちが会いに来てくれて、良かったじゃんね という感じ。あんまり気の利いた事も思い浮かばない。
彼とは凪いだような穏やかな日々を過ごせていると思う。
狭い部屋に2人で住んでいるけれど、それぞれ好きなことを好きなようにしている時、1人になったような気持ちでいるのか、それほど苦にならない。
これからも、夫婦となる以外は特に変わらない、穏やかな日々を送れればいい。
彼がこのコロナ禍の中職を失おうとしていてそれはやばいけれども、まぁ急いても仕方が無いので、どうにかなるだろうと信じるしかない。私の育てた男なので大丈夫だとは思う。
独身最後の日が過ぎていく。
明日提出する婚姻届に、連絡先を書かないと。